ミニマリズムを知り、少しずつ物を減らし始めてから、約10年。
「毎朝服を決める時間を減らして、もっとすんなりコーディネートを決められるようになりたい」という、シンプルな気持ちから始めました。
まさか10年後、服だけではなく、家の中の物や買い物、家事の仕方まで、こんなに変わっているとは思っていませんでした。
もちろん一気に物を捨てられたわけではありません。
暮らしながら「これは本当に必要かな?」と考えて、数年かけ少しずつ、少しずつ。
そうして10年経った今、振り返ってみると、物が減って良かったことは、単純に「部屋がスッキリした」ということだけではありませんでした。
むしろ、物が減ったことで、暮らし方やお金の使い方、時間の使い方まで変わったように感じています。
今回は、ミニマリストを目指して8年経った私が、実際に感じている「物を減らして本当に良かったこと」を10個紹介します。
家の中が散らかりにくくなった
物が少ないと、当然ですが散らかりにくくなります。
(子どもはすぐに散らかしますが、、、)
以前は、片付けても片付けても、な〜んか片付いてる感じがしない……ということがありましたが、物を減らしてからは、そもそも片付ける物が少なくなりましたし、ちょっと適当に片付ければスッキリ!
物の定位置を決めているので、使ったら決めた場所に戻す。
それだけで、家の中がある程度整った状態を保てるようになりました。
特に今は、家族で暮らしているので、完璧に片付いた状態をキープすることよりも、
「多少散らかってもすぐに戻せる」ことの方が大切だと感じています。
掃除がラクになった
物が少ないことは、掃除のしやすさにもつながります。
床に置いてある物が少なければ、掃除をするときにいちいち物を移動させる必要もありません。
棚の上に物がたくさんなければ、ホコリを取るのも簡単。
「掃除をしよう」と気合いを入れなくても、気になったときにサッと掃除できるようになりました。
掃除が苦手だからこそ、掃除をラクにしてくれる環境を作っておく。
これも、物を減らして良かったことのひとつです。
ただ、物が少ない我が家でも、残念ながらお風呂は汚れやすい場所。
面倒くさがりな性格もあって、今でも「もう少しラクにできないかな」と思いながら、汚れが溜まりにくいように工夫しています。
例えば、
・備え付けの棚をなくす
・ボトルの数をできるだけ減らし、子どもとシェアできるものを使う
・おもちゃは、できるだけお風呂に置きっぱなしにしない
など。
完璧に掃除できているわけではありませんが(笑)、「汚れたら掃除する」だけではなく、「そもそも汚れにくく、掃除しやすい状態を作っておく」ことを意識しています。
物を減らすことは、掃除そのものをなくすことではありません。
でも、掃除のハードルを下げてくれる。
それだけでも、面倒くさがりな私にとっては大きなメリットです。

探し物をする時間が減った
「どこに置いたっけ?」
これ、特に夫なのですが……笑
以前は、そんなふうに物を探すことが多かったように思います。
(本人もそれを認めています。笑)
でも、物を減らして、それぞれの物の定位置を決めるようになってから、夫だけでなく、子どもからも「これどこ?」と聞かれることがとても減ったと実感しています。
もし今、「これどこ?」と聞かれることがあったら、
「収納の中に入れている物の量が多いんだな」
と、少し視点を切り替えて考えるようにしています。そして、収納の中を整理する。
そうすることで、私自身が探しに行く時間も省けますし、家族も自分で物を見つけて、次の行動に移ることができます。
結果的に、家族みんなの時間を節約することにもつながっています。
持っている物が少ないと、自分が何を持っているのかも把握しやすくなります。
「必要なものが、必要なときにすぐ見つかる」
これは、思っている以上に快適です。
そして何より、「どこにあるの?」「知らないよ!」というやり取りが減るので、ママの大敵であるイライラからも逃れることができます(笑)。
家事に追われる感覚が減った
物が多いと、それだけ管理することも増えます。
片付ける。
掃除する。
整理する。(← 整理するための収納スペースも必要になりますね)
買い足す。
古くなったら処分する。
物を持つということは、実はそれだけ手間も増えるということ。
私は、物が増えると「片付ける・掃除する」だけではなく、頭の中で考えるタスクも増えると感じています。
「そろそろ買い足さなきゃ」
「ストックはまだあったかな?」
「これはどこに置こう?」
そんな小さなことでも、積み重なると意外と疲れるもの。
物を減らしたことで、こうした「物のお世話」に使う時間や、考えること自体が少なくなりました。
家事を頑張って減らすというより、そもそも家事や管理することが増えにくい暮らしを作る。
これを意識するようになりました。
例えば、私は洗剤を選ぶときも、できるだけ汎用性のあるものを使うようにしています。
洗剤の種類が少なければ、ストックを確認する回数も減りますし、買い足すものも少なくて済みます。
そして、洗剤の種類が減れば、必然的に使うお金も少なくなります。
「家事をラクにするために何かを買う」のではなく、そもそも管理するものを減らす。
私にとって、これはミニマリズムの大きなメリットでした。
買い物で迷わなくなった
物を減らすようになってから、「安いから買おう」「なんとなく欲しいから買おう」ということが少なくなりました。
物を手放すときに、
「これ、買わなければよかったな」
と思うことがあります。
買ってからの後悔ってすごく気持ち的に疲れませんか?泣
頑張って働いて稼いだお金を使ったのに、結局いらないものになってしまう。
そう思うと、なんだかお金を捨ててしまったような気持ちになります。
その辛い経験を繰り返していくうちに、買うときにも一度立ち止まって考えるようになりました。
「本当に欲しい?」
「これを買ったら、どこに置く?」
「今持っている物で代用できない?」
そんなふうに考えてから買うようになったことで、衝動買いもかなり減りました。
ただ、個人的には、買い物に慎重になったことで、以前より優柔不断になった気もします(笑)。
お店に行って、気になるものを見つけても、
「これを買って後悔しないかな?」と考えてしまい、なかなか購入を決められません。
ネットでじっくり調べて、他のものと比較して、納得してから購入する。
そんな買い方になりました。
もちろん、これもこれで疲れるのですが(笑)。
でも、その結果、ショッピングモールに行くこと自体が格段に減りました。
以前はショッピングモールに行くのが大好きだった私。
「何かいいものないかな」と、目的もなくお店を見て回ることもありました。
今は、欲しいものができたら、まずネットで調べる。
本当に必要か、自分が気に入っているか、長く使えそうかを考える。
そして、納得できたら買う。
そんなふうに、買い物との付き合い方も大きく変わりました。
物を減らしたことで、「買わないこと」だけではなく、「買うものを慎重に選ぶこと」も身についたように思います。
無駄遣いが減った
買い物で迷わなくなったこととつながりますが、物を減らしたことで、お金の使い方も変わりました。
以前は「せっかく安いから」「いつか使うかもしれないから」と買ってしまうこともありました。
でも、物を減らしていくと、「買った後のこと」まで考えるようになります。
安く買えても、使わなければ意味がない。
お気に入りでなければ、結局また別の物が欲しくなる。
そう考えるようになり、少し高くても本当に気に入ったものを選ぶことが増えました。
妥協して買ったものよりも、少し値段が高くても「これが好き」と思えるものを選んだ方が、長く大切に使えます。
妥協して買っても、結局は「本当に欲しかったもの」が忘れられないもの。
だったら、最初から自分が心から気に入ったものを選ぶ。
値段が高くても、お気に入りのものを長く愛用できる方が、毎日の小さな幸せにもつながると感じています。
物の数を減らすことで、買い物の仕方や、ものを選ぶ基準も変わったように思います。
お気に入りのものを大切にできるようになった
物をたくさん持っていた頃よりも、今の方が「自分の好き」がはっきりしています。
(これは無駄遣いが減ったことにも繋がります!)
なんとなく持っている物を少しずつ減らしていくと、最後に残るのは、自分が本当に必要としているものや、心から好きだと思えるもの。だからこそ、一つひとつの物を大切に使うようになりました。
「たくさん持っていること」よりも、
「本当に好きなものを大切に使うこと」。
今の私には、その方がずっと心地よい暮らしです。
私は毎日リモートワークをしているので、基本的に毎日同じような服を着ています。
それでも、毎朝着心地のいい、お気に入りの服を選んで、お気に入りのピアスを身につける。
たくさんの服やアクセサリーを持っていなくても、「今日もこれが好き」と思えるものを身につけるだけで、毎日ちょっと嬉しい気持ちになれます。
物を減らしたことで、「少ないもので我慢する」のではなく、「好きなものを選んで、それを長く楽しむ」という暮らし方ができるようになりました。
服選びがラクになった
服も、以前よりかなり少なくなりました。今は、40着以内に収まるようにしています。
持っている服が少ないと、朝に「何を着よう?」と悩む時間も減ります。
それに、自分が好きな服や、着心地のいい服って、自然と手が伸びませんか?
私はリモートワークなので、服選びで大切にしているのは、自分好みのデザインであること、そして着心地がいいこと。
この2つを叶えてくれるブランドをいくつかに絞っているので、服を購入するときに迷うことも少なくなりました。
「このブランドなら、自分の好きな服が見つかる」という基準があるだけで、買い物もずいぶんラクになります。
服をたくさん持っていることが、おしゃれにつながるとは限らない。
私はいつも同じような服を着ていますが、ありがたいことに、ママ友から「その服かわいいね」と褒めてもらうことも多いです。
「少ない服でも、自分の好きなものを身につけている」
それだけで、毎日の服選びを楽しめるようになりました。
そう思えるようになったのも、物を減らしてきたからこそだと思います。
頭の中までスッキリするようになった
これは、物を減らし始めた頃には想像していなかったことでした。
なぜなんだろう?と思って調べてみると、私たちは日々の生活の中で、本当にたくさんの「選択」をしているそうです。
例えば、
子どもたちを朝、機嫌よく園に向かわせるために、
「今日はこの順番で準備しよう」
「先にこれをしてもらおう」
「あ、でも今日はこれが嫌って言うかもしれないな」
と考えるのも、ひとつの選択。
自分の服を選ぶときも、
「今日はこれを着ようかな」
「でも、これとは合わないな」
「じゃあこっちにしよう」
と、毎日の中で小さな判断をしています。
そして、夜ご飯を考えるときも、
「今日は何にしよう?」
「上の子はこれを食べないけど、下の子はこれが好きだし……」
「栄養のことも考えないと」
と、いろいろなことを考えます。
特にママは、仕事や家事だけでなく、家族のことまで考える場面が多いですよね。
こうした小さな選択や判断が積み重なることは、思っている以上に頭を使うことなのだと思います。
実際に「意思決定疲れ(decision fatigue)」という考え方があり、繰り返し意思決定を行うことが認知的な負担となり、その後の判断に影響する可能性が研究されています。
だからこそ私は、できるだけ「考えなくてもいいこと」を減らすことも、暮らしをラクにするひとつの方法だと思っています。
(私は料理を面倒に思うタイプなので、朝ご飯や夜ご飯のメニューは、ある程度ふんわり固定。毎日の「今日は何を作ろう?」という選択を減らしています。)
そして、物がたくさんあることも、実は小さな「選択」を増やしているのではないでしょうか。
「これはどこに置こう?」
「これはまだ使えるかな?」
「どれを使おう?」
「そろそろ買い替えた方がいいかな?」
物が増えれば、それだけ管理することも増えます。
さらに、物がたくさんあると、視界に入ってくる情報も増えます。もちろん、これが直接「選択の数」と同じだと断言することはできません。
でも、私自身は、物を減らして家の中がスッキリしたことで、目に入る情報や、管理すること、考えなければならないことが減り、頭の中にも余白ができたと感じています。
「片付けなきゃ」
「これも整理しなきゃ」
「あれも買わなきゃ」
そんな小さなことを考える機会が減ったことで、以前よりも気持ちがラクになりました。
物を減らして、家の中がスッキリすると、不思議と気持ちまで落ち着くようになったのは、こうした日々の小さな負担が減ったからなのかもしれません。
物を減らすことは、家をスッキリさせるだけではなく、自分の頭の中や気持ちにも余白を作ってくれる。
そして、実際に夫も少しずつミニマリスト思考になっていきました。
今では、物が少なくスッキリした空間の方が心地いいと言っています。
以前は「どこに置いたっけ?」と物を探していた夫からすると、これも大きな変化です(笑)。
10年間ミニマリズムを続けてきて、物を減らすことは、ただ家をスッキリさせるだけではなく、家族みんなが心地よく過ごせる環境を作ることにもつながるんだなと感じています。
そして何より、ママがイライラしない環境を作ることにもつながっている気がします……笑
家の中が整っていると、物を探す時間も、片付ける時間も、あれこれ考えることも減る。その分、家族に「早くして!」と言う回数も、少し減ったような気がします(笑)。
物を減らすことは、家族のためでもありますが、私自身が心穏やかに過ごすためにも、大きな意味があったんだなと思います。
自分にとって本当に必要なものが分かるようになった
10年間ミニマリズムを続けてきて、一番良かったと思うのは、これかもしれません。
「みんなが持っているから」
「人気だから」
「いつか使うかもしれないから」
ではなく、
「私は本当に必要?」
と考えられるようになったこと。
物を減らしていく中で、自分が何を大切にしているのかも、少しずつ分かるようになりました。
そして、ミニマリスト=何も持たない人、ではないと思うようになりました。
私にとってミニマリズムは、物を減らすことそのものが目的ではなく、自分にとって大切なものや、家族を大切にするための暮らし方です。
物を減らしたことで、家事や片付けがラクになっただけではなく、時間や気持ちにも少しずつ余白が生まれました。その余白で、好きなことを楽しんだり、家族と過ごしたり、自分自身を大切にしたり。
物を減らした先に、私が欲しかった「豊かな暮らし」があったのかもしれません。
まとめ|物を減らしたら、暮らしに余白ができた
ミニマリストを目指して10年。
最初は「毎朝着る服をすんなり決めたい」という気持ちから始めたことでした。
でも、物が減ったことで、掃除や片付けがラクになり、買い物の仕方が変わり、お金や時間の使い方も少しずつ変わっていきました。
そして何より、「自分にとって何が大切なのか」を考える機会が増えたように思います。
物を減らすことは、何かを我慢することではありません。
むしろ、余計なものを減らすことで、本当に好きなものや大切なことに目を向けられる。
そんな暮らしが、私はとても心地よいと感じています。
これからも、必要最低限のものに囲まれながら、好きなものや好きなことは楽しむ。
そんな「ミニマルだけど、豊かな暮らし」を続けていきたいと思います。


コメント